3分税金講座(その30)前払金と前払費用
»2011年3月10日 (木)
「節税対策」4つのパターンのうち
税金は繰り延べられるだけで、会社のお金が出ていく方法
の続きです。
で、今日は 前払金と前払費用 の違いについて。
前払金も前払費用も、お金を「先払い」する点は一緒ですけど。
会計的には、前払費用は
①.一定の契約に従って
②.継続してサービスの提供を受ける場合に
③.まだ、提供されていないサービスに対して支払われたもの
っていうことになってます。で、前払金はそれ以外のもの。つまり、継続性がないものが前払金ってことになります。
だから、月払いの保険料を1年分まとめて払ったら、前払費用。
来月、社員旅行に行くのにその費用を今月払ったら、前払金。
じゃあプロ野球のシーズン予約席料を前もって払ったら?
プロ野球は3月開幕、10月の日本シリーズでジ・エンドですから「継続性」ありで、前払費用。
税務上も、費用処理OKです。
それじゃあ、大相撲のマス席の購入費用は?
こちらは、年6場所、ひと場所15日間で、場所ごとに1か月前から販売開始となります。なので、「一定の時の特定のサービス」っていうことになって、単なる前払金。費用処理はできません。
つまり 野球はセーフで、相撲はアウト・・・って何かヘンですけど。σ(^_^;)
ということで、続きはまた次回。