法人税入門(4)-法人税の税率
»2010年10月12日 (火)
さて、「儲け」(税務上の「儲け」です。念のため)の計算できたら、それに税率をかけて税額を計算します。この税率というのは、法人税の場合は原則30%です。
原則といったのは例外があるからです。中小企業の場合は、優遇措置があって、儲けのうち800万円の部分については18%という“お得”な税率が適用されます。ちなみに、この場合の中小企業とは資本金額が1億円以下の企業をいいます。
会社の税務上の儲けが500万円であれば、法人税は
500万円×18%=90万円
800万円であれば
800万円×18%=144万円
では、もっと儲かって1,500万円になったらどうでしょう。18%の“お得”な税率が適用されるのは800万円までです。それを超える部分は原則に戻って、30%の税率が適用されます。
①.800万円×18%=144万円
②.(1,500万円-800万円)×30%=210万円
③.①+②=354万円
となります。
でも、法人税については「会社の利益の半分を持って行かれる」だとか実効税率40%なんてことをお聞きになったことはありませんか。これについては明日お話しします。