確定申告はひとりでできる! 第14回 決算書⑨
»2011年11月22日 (火)
さて、減価償却費 の計算で大切なのは
①.その資産の取得価額
②.耐用年数(その資産の使用可能期間のこと)
③.償却率
④.償却方法
の4つです。もっとも、③の償却率は②の耐用年数が決まれば、自動的に決まります。
④の償却方法は大きくふたつ。
ひとつは、取得価額を耐用年数で割った金額を毎年、償却していく方法で、これを 定額法 っていいます。
例えば、100万円の機械を買って、耐用年数が5年だとしたら、毎年20万円ずつ償却費として経費に落としていきます。
もうひとつは、最初にドカ~ンと償却して、後は毎年償却費が減って行く方法で、これを 定率法 っていいます。
同じ例を定率法でやると
1年目50万円、2年目25万円、3年目12万円、4年目6万円、5年目6万円
という結果になります。
何が違うかというと、定率法だと最初に大きく費用に落とせますから、利益が減って税負担もその分、少なくて済む、だから、投下資本の早期回収がはかれるというわけです。(^_^)v
もちろん、トータルの償却費はどちらの方法をとっても、同じ100万円です。
定額法、定率法のどちら方法で償却するかは、事業主の自由ですが、定率法でやりたい時は、あらかじめ税務署に届出を出さなきゃいけません。
もし、届出を出さないと、定額法で計算していくことになります。