3分税金講座(その28) 短期前払費用
»2011年3月8日 (火)
さて、今日からは「節税対策」4つのパターンのうち
税金は繰り延べられるだけで、会社のお金が出ていく方法 です。
「繰り延べ」っていうのは、本当は、今、払わなくちゃいけない税金を、来期以降に先延ばしするっていうことです。
だから、払う税金の絶対額が減るわけでもなんでもない。ただ単に、今払わなくていいっていうだけの話です。
で、今日ご紹介するのは「短期前払費用」。
そのひとつが事務所の家賃。普通は毎月払いのところが多いですね。でも、これを1年分まとめて払ったら・・・。
たとえば、3月決算の会社が、4月からひと月20万円の家賃を払っていたとします。年間で240万円です。ところが、決算期が近づくにつれ、どうも利益が予想外に出そうだと。
で、こういう時は決算月に翌期の家賃1年分を先払いしてしまいます。そうすると、毎月払ってきた家賃240万円と翌期1年分の家賃240万円の合計480万円が費用に落ちることとになります。
ただし、この方法、当然、お金に余裕がないとできません。 それと税務上の要件もきびしいものがあります。
ということで、続きはまた次回。