3分税金講座(その3) 中小企業ってナニ?
»2011年2月9日 (水)
昨日は、法人税の税率が2本立てという話をしました。
①利益のうち年間800万円までの部分について 15%
②利益のうち年間800万円をこえる部分について 25.5%
ただし、この2本立てが使えるのは「中小企業」だけです。大企業は②の25.5%しか使えません。
じゃあ、この場合の「中小企業」って何でしょう? これは、法人税のキマリで
資本金額が1億円以下の会社
ということになっています。
ところで、資本金がちょうど1億円の会社は「1億円以下」? それとも「1億円超」?
答えは・・・「1億円以下」です。「1億円以下」は100,000,000円まで。「1億円超」は100,000,001円からです。ですから、税金を安くしたかったら、資本金は1億1円なんてしないで下さいね(そんな会社があるかっ!)
ただし、資本金1億円以下の会社であっても、いわゆる大企業(資本金5億円以上)の100%子会社は2本立て不可です。税率は高い方の25.5%1本になります。大企業の100%子会社ってことは、実質、大企業と同じだろうっていうことで、“お得”な税率は使えないことになってます。
ということで、今日はここまで。明日は「税率」をかける「利益」についてのお話です。
■今日のポイント
・中小企業とは資本金1億円以下の会社のこと
・ただし、大企業の100%完全子会社は除かれる