3分税金講座(その6 ) 「加算」と「減算」・・・ってナニ?
»2011年2月13日 (日)
「利益」と「所得」は違うという話の3回目です。
会計上の「利益」に税務上の調整を加えたものが「所得」になるという話を前回しました。
損益計算書上の「利益」(つまり会計上の「利益」)に
①.会計上、「収益」じゃないんだけど、税務上は「収益」となるものを「加算」し
②.逆に、会計上、「収益」なんだけど、税務上は「収益」とならないものを「減算」して
さらに
③.会計上、「費用」なんだけど、税務上は「費用」とならないものを「加算」し
④.逆に、会計上、「費用」じゃないんだけど、税務上は「費用」となるものを「減算」して
ここに、めでたく「所得」が完成するというわけです。
ヤヤコシイ?
・・・確かにね。でも、繰り返しになりますけど、法人税法って、結局、税金を取るための法律ですから、会計上の利益を、まぁ、一応尊重しつつも、そこに税法独自の“横やり”を入れてくるものなんです。それが、上に書いた①から④です。
■今日のポイント
・加算=会計上の利益にプラスする税務調整のこと
・減算=会計上の利益からマイナスする税務調整のこと