3分税金講座(その60)不良債権④
»2011年4月11日 (月)
「節税対策」4つのパターンのうち、その最後
税金は減って、しかも会社のお金も出ていかない方法
から、不良債権 を使って「節税」する方法の4回目です。
で、話は 債務超過 について
債務超過とは、負債の総額が資産の総額を超える状態。つまり、持ってる資産をすべて売却しても、負債を返済しきれない状態のことをいいます。
下の図でいうと、一番上が、資産の方が負債よりも多い普通の状態。これが まともな貸借対照表。
で、次が、借入金が9千万もあって、リッパな(?)債務超過の状態の 困った貸借対照表。
ただし、これは 帳簿価額ベース での“債務超過”です。
実際には、資産・負債は帳簿価額じゃなく、「時価」で評価しなきゃいけません。つまり、売ったらナンボの評価で、それでもなおかつ、負債の方が多いっていうのが、ホントの債務超過です。
一番下の図で、土地は簿価5千万だけど、時価評価したら8千万だった!ってなったら、1千万の“資産超過”、つまり、でも、実は、困っていなかった借対照表 ってことになって、これじゃあ、貸倒損失はたてられないってことになっちゃうわけです。トホホ・・・。(T_T)