法人税入門(6)-売上はいつ上げる?
»2010年10月14日 (木)
法人税は、会社の売上高から仕入代金や人件費、家賃などの費用を引いて、それがプラスならば、そこに一定の税率をかけて計算されます。
では、その「売上」はいつ計上すればよいのでしょうか?
お客さんからお金をもらったとき? 品物を渡した時? サービスを提供した時?
先ず、「お客さんからお金をもらったとき」かどうかですが、残念ながら、お客さんからお金をもらう前の品物を渡した時、あるいはサービスを提供した時に売上は計上しなければなりません。
「お客さんからお金をもらったとき」に売上を計上するやり方を「現金主義」といいます。レストランで、食事を済ませたお客さんが、レジでお金を払って帰れば、お金の受取時期=サービスの提供時期ですから、その時点で売上をあげればなんら問題ありません。
でも、食事だけ済ませて、すなわち、サービスの提供は済んでいるのに、お金を払わずいわゆる“掛け”やカード払いでお客さんが帰ってしまったら?
会計上は、その場合でも、サービスの提供は済んでいますから売上は計上しなければいけません。これを「現金主義」に対して「発生主義」といいます。
では、もう一つの問題、「品物を渡した時」とは具体的にどういうことをいうのでしょうか?