3分税金講座(その19) 節税対策
»2011年2月27日 (日)
さて、これまでは、比較的、地味なテーマが多かったので、まぁ、ちょっと気分を変えて、おもしろそうなところもやってみようかなと。というわけで今日からは「節税対策」です。
で、最初に「節税とは何ぞや?」というところからスタートします。
「節税」ということと時々、かん違いされるものに「脱税」というのがあります。それから、これはほとんどなじみのないコトバかも知れませんけど「租税回避」っていうものもあります。
「節税」っていうのは、合法的に払う税金を少なくする方法のこと。これに対して「脱税」は法律違反。意味は全く違います。
たとえば、決算期が近づいて来て、どうも、今期予想以上に利益が出そうだと。で、どうせ税金払うんなら、その分、従業員にボーナス払っちゃえと。そうすると、まぁ、お金出ていきますけど、税金も安くなります。
もちろん、これは、法律で認められた正当な“節税策”です。
一方、同じく利益は出そうなんだけど、従業員に賞与なんか払いたくないと。で、もちろん税金も払いたくないから、期末にアルバイト雇ったことにして人件費増やしとけとなったら、これは、もちろん、法律違反。完全にアウトです。
見つかったら、重~いペナルティが課されます。だから、やっちゃダメです。絶対に。
じゃあ、最後の「租税回避」は? これは法律違反ではないんだけど、普通、そんなことやんないよねぇっていうものです。
たとえば、関連会社に、相場の何倍ものコンサルタント料を払うなんていうのがそうです。ネライはひとつ。自分とこの税金減らしたいから。もらった方の会社が大赤字であれば、いくら高いコンサルタント料を売上に上げたって、痛くもかゆくもないですからね。
いわゆる「法の抜け道」っていうやつです。ということで、今日はここまで。