3分税金講座(その2) 法人税の税率は2本立て
»2011年2月8日 (火)
昨日の話で、法人税の税率が30%から25.5%へ引き下げられたって話しましたけど、これはあくまで、「原則」の話です。
法人税は会社の利益に対してかけられる税金ですけど、大企業の場合はこの25.5%っていう税率1本だけです。利益が1億なら法人税は2千550万円、10億なら2億5千5百万円です。
でも、中小企業は違います。どう違うかというと
税率が2本立て!
になってます。
大企業と同じ25.5%と中小企業用の15%というふたつの税率です。で、これをどう使い分けるかというと、さっき「法人税は会社の利益に対してかけられる」って言いました。
つまり、利益のうち年間ベースで8百万円の部分に対して15%。それを超える分については25.5%の税率で税金を計算するということです。
だから、年間の利益が1千万だったら、8百万円×15%=120万と、8百万円をこえる2百万に対して25.5%の51万円。ふたつ合わせて171万円が法人税ということになります。
これが大企業だと、税率は25.5%1本ですから255万円。差額は84万円。中小企業にとっては決して小さな金額じゃありませんよね。
■今日のポイント
中小企業だけに適用される法人税の税率
①利益のうち年間800万円までの部分について 15%
②利益のうち年間800万円をこえる部分について 25.5%