3分税金講座(その44)圧縮記帳②
»2011年3月25日 (金)
「節税対策」4つのパターンのうち
税金は繰り延べられるだけで、会社のお金は出ていかない方法
から 圧縮記帳 の2回目です。
昨日の例をおさらいすると
こわれた事務所の帳簿価額が1000万円、その撤去費用が100万円、保険金が1億円、
新しい建物の建築費1億円で、圧縮限度額が8900万円でした。
で、新事務所が完成した年は
収 入:1億円
費用と損失:撤去費用100万円、旧事務所の除却損1000万円、
新事務所の圧縮損8900万円 計1億円
ということで、めでたく税金はゼロになりました!
でも・・・
新事務所の取得価額は1億円-8900万円=1100万円になりましたから
その後の減価償却費は・・・
圧倒的に少なくなる!
たとえば、新事務所の耐用年数が50年とすると、毎年の償却費は
圧縮しない場合 200万円ずつ (1億円÷50年)
圧縮した場合 22万円ずつ(1100万円÷50年)
つまり、
圧縮しない場合 新事務所を建てた年に差引8900万円の利益に対する課税が発生
圧縮した場合 新事務所を建てた年は税金ゼロだけど、その後、
dddddddddddddd毎年 200万円-22万円=178万円 減価償却費が少なくなって
dddddddddddddd50年で、トータル8900万円償却費が減るからその分税金は増える。
ということで、50年という期間で考えると、結果は同じ!になります。
チャンチャン!(^_^;)
それでは、今日はここまで。