確定申告はひとりでできる! 第10回 決算書⑤
»2011年11月17日 (木)
さて、売上の次は原価についてお話しします。
卸売業、小売業は売上原価
製造業は製造原価
サービス業は、原則、売上原価はゼロ。売上、即・粗利益です。
で、製造原価は話がややこしくなるので、簡単な売上原価の方で説明します。
仕入れた商品は、結果的に、売れたもの と 残ったもの のふたつに分かれます。
で、決算書を作るためには、先ず、12月末現在の売れ残った商品を計算します。これが
期末棚卸
です。そして、その年の1月1日にあった 棚卸商品に、その年の仕入高を足して、そこから12月末現在の売残りを引いたのが、その年の
売上原価
となります。算式にすると
1月1日の売残り商品+その年の仕入商品-12月31日の売残り商品=その年の売上原価
売残った商品は、翌年の売上に対する費用となりますから、今年の儲けの計算からはずされます。つまり、儲けはその分ふくらむいう理屈です。
もちろん、仕入れた商品は売れようが、売れまいがお金は払わなきゃいけません。
商売のツライところです。(>_<)