3分税金講座(その11)費用の話
»2011年2月19日 (土)
昨日は「番外編」だったので、ちょっと、おさらいです。
先ず、会計上の「利益」と税務上の「所得」は似て非なるものであるっていうこと。
会計上は 収益-費用=利益
法人税は 益金-損金=所得
ですね。
で、「益金」の話を前回までしてたんで、今日からは「費用」の方、税務でいうところの「損金」の話です。
税務上の「損金」っていうのは、法律で
1.その事業年度の売上原価、完成工事原価その他の原価の額
2.その事業年度の販売費、一般管理費その他の費用の額 (ただし、償却費以外の費用で事業年度終了の日までに債務の確定しないものを除く)
3.その事業年度の損失の額
の3つってことになってます。
簡単に言っちゃうと、売上原価、製造原価、それに、いわゆる販管費と最後が損失、貸倒損失とか固定資産売却損とかの損失ですね。
で、これだけだと会計と変わんないわけですが、上の3つの説明の前提として「別段の定めがあるものを除き」っていう、「益金」の時と同じ“断り書き”がついてます。
それと2番目の「販売費、一般管理費その他の費用」のところのカッコ書きに「償却費以外の費用でその事業年度終了の日までに債務の確定しないものを除く」ってなってます。
ちょっとむずかしいですけど、ここがポイントです。
ということで、今日はここまで。